院内SEの仕事内容はこんな感じ!!普段の日常を詳しく解説。

この記事は以下の方へ向けた内容です。
院内SEの仕事内容を知りたい人
院内SEの仕事の雰囲気を知りたい人

院内SEは病院内のあらゆるシステムの番人です。定例業務に加えてヘルプデスク業務があるため、毎日色々な案件が発生し素早く対応しなければなりません。また、院内SEが一番気をつけているのはシステム障害です。システム障害が発生すると院内の混乱を招いて、最悪の場合病院の機能がストップしてしまうこともあります。そんなことが起きないように日々監視の目を光らせて、奮闘しています。

今回は院内SEの普段の日常について解説します。

目次

出勤後にまずやること = 機器点検

病院に出勤して、まず一番にやることは・・・

「サーバー・基幹ネットワーク機器の点検」です。

病院内のシステムは多岐に渡り、
 ・電子カルテシステム
 ・医事会計システム
 ・調剤システム
 ・検査システム
 ・医用画像システム
 ・文書管理システム
 ・地域医療連携システム
など様々なシステムのサーバーを集めた「サーバー室」があります。

サーバー室は冷房ガンガンのため、夏は天国、冬は地獄の場所です。毎朝出勤後は、このサーバー室で各サーバーやネットワーク機器の状態を確認します。

サーバーの「ハード」に異常がないか

機器自体に異常が起きていないかを確認します。電源がON状態であるか、機器異常のランプが点灯していないかなどが確認ポイントです。また定期的にハードウェア診断を行い、機器に問題が起きていないかを確認することも重要です。

サーバー機器の異常ランプ点灯があれば、業者に対応を依頼します。HDDなどの故障の場合、冗長構成にしていれば1本が壊れてもシステムの稼働には影響しないので、この点検作業で気づくことになります。早めに気づいて交換することが大事なため、必ず定期的にサーバーの状態を確認することが大切です!

サーバーの「ソフト」に異常がないか

常時起動していないといけないソフトが正常に起動しているかを確認します。フリーズやエラーなどが発生していないかなどが確認ポイントです。

「ネットワーク機器」に異常がないか

コアスイッチ、ファイアウォール、DHCPサーバー、ルーターなどの極めて重要なネットワーク機器はサーバー室内にあることがほとんどです。その機器に異常が起きていないかを確認します。ネットワーク機器が故障することでもシステムが使用できなくなるため、サーバーと同様に日々点検が必要です。

朝イチは呼び出し祭り状態

業務開始直後は電話がよく鳴ります。


なぜなら、全ての部門がいっせいにPCを起動して使い始めるからです。中規模・大規模の病院となれば電子カルテ用端末、インターネット用端末、部門システム用端末など総数600〜700台近くのパソコンがあります。

それだけあれば、起動時に何しかしらのトラブルがあるパソコンが数台はあります。特に5年、6年と使用しているパソコンであれば日々不具合との戦いです。

パソコンに加えて、タブレット・プリンタ・スキャナなど様々な機器の故障や不具合などは院内SEに問い合わせが来るため、院内SEが抱える機器は膨大な数になります。

始業開始からすぐに対応が始まり、割とすぐに午前中が終わってしまうことが多いです。一つの対応中に次の対応依頼の電話が鳴り、次から次に案件が入って来るため院内のあちこちを動き回ることもあります。

ヘルプデスクと案件を上手くこなす

院内SEの主な仕事はこちらです。

①各部門の問い合わせ対応(ヘルプデスク)
②各システムベンダーへの問い合わせ
③職員が作成したシステムのメンテナンス

④新規導入するシステムの調整
⑤各種マスタの整備
⑥院内会議(説明会)の運営
⑦その他システムが関係するものは全て

各部門の問い合わせ対応(ヘルプデスク)

ヘルプデスクは何でも相談屋です。

 ・電子カルテの使い方が分からない
 ・パソコンが真っ暗で画面がつかない
 ・Wordのページ番号の出し方を教えてほしい
 ・プリンタの印刷ができない
 ・会議室で電子カルテを使えるようにしたい
 ・○○時からテレビ会議をしたい
 ・EXCELでこんなグラフが作れないか?
 ・パソコンが最近よくフリーズする

などなど、使用方法の問い合わせや機器の故障に関する問い合わせなど何の問い合わせが来るかは分かりません。それ以外にも業務の運用面の問題をシステムで解決したいなどの相談や、たまにプライベートのパソコンや家庭インターネット・wifiなどの相談をされることもあります。

相談される範囲は広いので、パソコン・ネットワーク・Offie関連(Word・Excel・Powerpoint・Outlook)の知識はあればあるほど素早く対応することができます。

各システムベンダーへの問い合わせ

操作方法の問い合わせで分からない場合やシステムのエラーなどで異常が発生した場合に、保守ベンダーに連絡をします。電子カルテシステム以外にも様々な部門システムがあるため、システムの数だけベンダー会社とやりとりが必要となります。

電話でのやり取りでシステム復旧のための作業を院内SEが行うこともあるので、エラー発生などの場合は状況や経緯現場からヒアリングして具体的に伝えることが大事になります。

また、仕様変更の依頼や様々な医療改定に伴う準備なども各ベンダーと連絡を取り合って調整する役目となります。

職員が作成したシステムのメンテナンス

電子カルテシステムのようにメーカーが作成した製品の他に、病院職員(退職した院内SEなど)が自前で作成したシステムを使用している病院も少なくありません。

このシステムは保守がないため、仕様の変更や不具合のメンテンナスは院内SEの仕事になります。
ExcelVBAの簡単なものから、Java、PHP、C#などプログラミング経験が無いと難しいものもあります。

※この業務については自前で作成したシステムがある病院に限られるため、必ず院内SEの業務となる訳ではありません。この業務が含まれている場合は、求人募集の内容や業務説明時に必ず提示があると思います。

新規導入するシステムの調整

各部門から新規で導入したいシステム案件の依頼があれば、業者選定の相談やシステム面からの交渉、見積もり依頼、発注、導入支援など選定から導入までの全てで院内SEがサポートを行うことになります。

システムによっては、ネットワーク設備を新規で構築する必要があることもあり、その場合は設備工事の手配なども含めて行うため必要な作業は広範囲に渡ります。

システムを導入する部門の責任者から細かくヒアリングを行って進めていなかればならないため、コミュニケーションが極めて重要です。

各種マスタの整備

各システムには必ず〇〇マスタなどのマスタデータが存在します。

例えば、調剤マスタや処置マスタ、利用者マスタなどです。日々情報が変わっていく中で、マスタの整備はとても重要です。マスタの登録(更新・削除)作業は各部門担当者が行う場合や、院内SEが担当する場合と病院によって異なりますが、マスタデータの管理者(責任者)は院内SEとなることがほとんどです。

毎日更新するものや年に数回更新するものなどマスタの種類によって作業は様々です。

院内会議(説明会)の運営

病院によっては医療情報システム委員会など定期的に電子カルテをメインとしたシステムに関する委員会を実施しています。システムを対象とした委員会のため資料準備や進行・調整などは院内SEが担当することが多いです。

また、診療報酬改定や各種医療改定に伴うシステムの仕様変更に関する説明会や電子カルテ操作研修など院内SEがメインで担当する会議(説明会)などもいくつかあります。

その他システムが関係するものは全て

上記①〜⑥の合間にやるのがその他の作業です。
・各種ベンダーとの打ち合わせ、メール、電話
・稟議書の作成
・新規PCのセットアップ
・PC初期化作業
・PC修理(部品交換)
・機器廃棄の手配
・院内システムの検討と提案
・各種資料作成(職員への説明資料、ヒアリングまとめなど)

などなど、作業①〜⑥の合いた時間に少しずつやっていくような形です。

ここに挙げたのは作業内容の一部です。色んな部署から次から次に作業を頼まれるので、スケジュールを考えながら進めていく必要があります。

※ただ、どの部署も無理なスケジュールで頼んでくることはあまりないので、残業しないと終わらないい・・・。みたいなことにはなることは少ないです。(病院にもよりますが・・・)

ランチタイムはきっちりと

バタバタと午前中の業務を終えて、充電!私の場合は、院内SEが3名いるので交代できっちり1時間休憩します。

ランチタイムは、病院内のレストランやコンビニ、持参した弁当などその日によって色々です。

レストランも職員価格でかなり安いですし、お昼の選択肢が多いのはいいですよね。病院内にレストランがあることや、コンビニ、近所に食事ができるところがあるのは、働く病院を選ぶポイントの一つです。

病院内のレストランだったら、他の職員とも一緒になるので普段は仕事中で話せない人とも交流が出来たりします。

院内SEの出会い(恋愛事情)についてはこちらの記事を読んでみてください。

ほぼ毎日定時退社!

午後からも、ヘルプデスクをやりながら、打ち合わせに参加したり資料を作ったりと、あっという間に業務終了。そして、定時で退社!!

基本的に緊急で対応しないといけないものが無い限り残業はしません。
※ただし、システム導入(更改)の前後や仕事がたまっているときはもちろん残業する時もあります。私の場合、平均して月に10時間程度です。

やっぱり、定時退社して家庭で過ごす時間って大事ですよね。プライベートをしっかり取りたい人にとってもいい職業だと思います。

院内SEへの転職についてはこちらの記事を読んでみてください。

以上、院内SEの日常について解説しました。
ヘルプデスクは何が起こるか分からない業務なので、もともと予定していた仕事が全く出来なかったという日もあり、いかに手際よく持っている仕事をこなしていくかが大事になります。

ぶるどっぐ

病院によって院内SEの忙しさも様々ですが、条件の良い(当たり)の病院で働くことができれば、開発系のSEに比べると精神的にも肉体的にもかなり余裕のある生活が送れると思います。

この内容がご覧の方々の有益な情報になると嬉しいです。
では、また!

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